第86回新制作展御礼 委員長 永津 守

カテゴリー: 第86回展の記録協会新着 オン 2024年1月11日


    2023年 第86回新制作展 御礼

 

新制作協会
86回展委員長
永津 守

 

 

国立新美術館での本展、京都展、名古屋展を終えての年末につくづく思うのは平穏無事に終わってよかったなということです。今まで何かをしてこんな思いを抱いたのは初めてのことで、自分が思っていた以上に新制作の委員長は重責であったようですが、実際には代表委員を初めてとして各運営委員の方々の献身的な活動の賜物であります。改めて感謝申し上げます。

また会場に来られたお客様にもお礼申し上げます。特に今年は有料入場者数、入場料金とも昨年の倍となっており、若い人の数も例年になく多かったようです。新制作の会場はいかがでしたでしょうか。イヴ・サンローラン展、テート美術館展を見られてその割引券で新制作に来られた方が800人を超えていましたが、お目当の展覧会の後で新制作をご覧になっていかがだったでしょうか?日本の現代作家の作品も悪くないなと思っていただけたら幸いなのですが。

会場展示だけではなくSNSのInstagramやYouTubeなどでも新制作の広報が活動していますが、今年は私も初入選者へのインタビューということで少しお手伝いさせていただきました。その中で絵画の女性の方が「ずっと主婦をしていましたが、このまま絵を描かないで死ぬわけにはいかないと思って通信で勉強し、卒業したら違う自分になっていて、それで新制作に出しました。」と言っているのを見ると、いいこと言ってくれてるなぁ、これそのまま新制作のキャッチコピーに使えるなと思いました。作品展示だけではなく、その背後にある人間の生き様を見せて社会に発信する、社会とのコミュニケーション力を磨いていかなければならないと思っている新制作でもあります。来年の87回展もさらに多くの入場者と出品者を獲得したいと思っております。ありがとうございました。

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