~上松 和夫 UEMATSU Kazuo~ 2011彫刻部 受賞作家展

カテゴリー: 彫刻部TOPICS:第74回 オン 2011年2月20日
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「遺跡になる風景(立)」
鉄 W55×D80×H150cm
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「取り舵」
鉄 W50×D60×H50cm
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<略歴>
1950 静岡県沼津市生まれ
1974 早稲田大学卒業
1978 新制作展初入選
1985 個展(沼津市民センター、他)
1987 現代日本美術展(東京都美術館)
1990 県内美術の現況展(静岡県立美術館)
2009 新制作展 新作家賞
2010 新制作展 新作家賞
<作者から>
形そして気
ずいぶんと昔から 遺跡 を造ってみたいと。
昨年より遺跡に向かう考え方も頭の中で動きだし、形:気 共に少しずつ整いつつある。
遺跡というと。古代ローマ円形闘技場コロセウム、神殿パルテノンなどが頭に浮かぶ。
私の町、沼津でも城跡として石碑が建立されている。しかしその原型すら解らず、平らに整地された野原のみで…これでは人に伝わらない。
なにかひとつ・ふたつ 石積が現存していれば、それだけで私はすごく楽しい。
それは行く先・・追いかけるという想像力・・幻想のなか、かきたてるからである。

遺跡について、私なりの方向性   二つ考察してみた。
ひとつは、原型 失っても想像するにあたいする遺跡
もうひとつは、眼に入る日常感から、ふとみえる。遺跡になる風景
すなわち  1:過去~現在
      2:私の伝えたい未来の遺跡、風景とでも言おうか。
遺跡は、元ある本来の形など、取り戻そうとしている・何故か、伝えたいもの、意識・感もしくは新しい形への変容など、望んでいるのかもしれない。
何んにせよ。私からすると、えらく楽しい。 少し手伝ってみようかな。
私にも、お役に立てることがありますか。問いかけてみる。
それから、私の見える形・遺跡も。
精一杯生きて、表現する。何かまた、楽しいことが、できたようで・・・造る想いかきたてて・・また楽しい。力はまだまだ足りないが。
遺跡と遺跡になる風景   追いかけてみる。

 

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